便秘症について疫学的なお話と原因

便秘症は病気の1つです

お腹壊したで病院に行かれる方は多いですが 同様 便秘も受診することをお勧めします。

便秘に対しての疫学的なお話と便秘をおこす要因についてさせてもらいます。

男性と女性を比べますと 20~60歳までは女性のほうが多いです。

60歳以降は男女差が少なくなり、年齢を重ねるごとに有症率が高くなることが特徴です。
原因は、さまざまありますが 一般的に言われているのが 

  • 加齢⇒消化器系も老化に伴う衰えで動きが弱くなる
  • 食物繊維の摂取不足
  • 運動不足など生活習慣によるもの⇒60代以降で男性も増加するのはリタイヤ世代となり 通勤がなくなり運動量の減少なども考えられます。
  • 内服薬の副作用によるもの(薬剤性便秘)⇒一部の高血圧薬やメンタル系の薬剤 風邪薬等
  • 持病によるもの(症候性便秘)が多いです
  • 大腸がんやクローン病など重篤な病気が背景にあるケースもあります(器質性便秘)
  • 若い女性では ホルモンのバランス(強く関与していると言われてます)
  • メンタル的な要因(人前でのトイレに行く抵抗)
  • 女性では ダイエットを意識した不十分な食事⇒食事が十分でないと排便もスムーズにはなりにくい
  • 不規則な食事習慣
  • 水分摂取の少なさ
  • 脂質不足
  • ストレス(緊張や恐怖など)
  • 便秘薬の乱用(癖になっている。服用しなければ腸が動かない状態)

上記のように便秘を引き起こしやすい要因は さまざまあります。

まずは 一つ一つの見直しと改善を ご検討してください。

便秘は 病気の1つであります。

糖尿病や高血圧の患者さまが食事制限や適度な運動から治療に入っていくのと同じ感覚でとらえてください。