肝臓

肝臓

主な作用 代謝、解毒、胆汁分泌作用です。

代謝とは、平たく考えるとエネルギーを作る源です。

体内に取り入れた栄養分を蓄えて、エネルギーに変える役割のことです。

肝臓が疲れていたり、何らかの病気等で、上手く機能しなくなると全身に色々な症状がでてきます。例えば、エネルギー不足によるだるさや倦怠感も1つです。

解毒とは、体内に取り入れた異物を排除する作用の事です。人は何らかの形で異物を体内に取り込んでしまいます。病気で飲んでいる薬や予防のためのサプリメントなどは人体からみれば、典型的な異物になります。

他にお酒などもその1例であります。

体にとって毒と言われているものを体内で無害な形に変える作用が解毒作用と言われます。

胆汁分泌作用とは、摂取した食物を体内に吸収しやすい形に変えるための分泌物を出してくれる作用です。

これら以外にも、肝臓の働きは多種多様であります。

肝臓の異常は、なかなか自覚症状として現れにくく症状が出た時には 進行が進んでいるケースが多いです。

定期的な健康診断などで早期発見による治療をすることをお勧めします。

 

肝機能の主な数値指標としては AST ALT γーGTPがあります。

これらは肝代謝酵素と言われており肝臓内に多く存在しております。

肝機能の異常により肝細胞が壊れる事により、血液中に多く排出されます。

この排出量を見て肝臓の異常をまず知る事ができます。

AST(GOT):基準値 7~38IU/L

ALT(GPT) : 基準値 4~44IU/L

高ければ 急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなどが疑われます。

γーGTP: 基準値 男 80IU/L以下 女 30IU/L以下

高ければ 急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝、薬剤性肝障害、肝硬変、肝がん、胆道系疾患などが疑われます。

 

この数値も調べるため、知っておくためにも定期的な受診をお勧めします。

便秘解消のための食事

便秘を解消しやすい食事について書かせてもらいます。

特に、冬場は活動量の低下などや水分をとる傾向が減少しがちで便秘を引き起こしやすくなります。

まず大事な事は、意識してご紹介をさせてもらう食物を摂取し続ける事です。

便秘の方は、便が固い(硬便)状態であることが多いため、腎機能が悪いとか水分の摂取制限がある方以外は、常日頃から水分を多く取る事を意識してください。

また、ミネラルウオーターは、多くのミネラルを含んでおり 特にマグネシウム

体内に取り込まれると腸管内で水分を取り込み便を柔らかくさせる作用があります。

海藻類も良いと言われています。

オクラなどは水溶性の食物繊維を含有しており、食物繊維は腸内細菌(善玉菌)の栄養源ともいわれています。

近年では、オクラなどに含まれるヌルヌル成分(フコイダン)が、ガンなどの予防効果があるのではと期待されています(現在は研究段階で科学的根拠は出ていません)

勿論、有名な食品としては、バナナやヨーグルトなどの乳製品も該当します。

バナナには、水溶性の食物繊維と非水溶性の食物繊維の両方を含有しております。

非水溶性の食物繊維の代表各としては、ゴボウなどがあります。

非水溶性の食物繊維は、便を固くする傾向もありますので食べられて逆に、便が固くなったなと感じる方は控えた方がよいかもわかりませんね。

あまりよく知られていないのが脂質含有食品です。

脂質含有食品には 動物性と植物性の両方があります。

動物性は 腸内細菌(悪玉菌)を増加させてしまう要因となりますので、食物性脂質含有食品(オリーブ油)を摂取されるのもベターかもわかりません。

何かのお料理にご使用されてはいかがでしょうか?

* 注意点として、稀に乳製品を摂取されて下痢や腹痛をおこす乳糖不耐症の方がおられます。このような方は、乳製品の摂取を控えられた方がよろしいかと思います。

まとめ

 十分な水分
 発酵食品(納豆)
 海藻類←水溶性食物繊維含有
 硬水やミネラルウォーター(Mg含有)
 乳製品(牛乳、ヨーグルト食品)*1部の方は対象外
 植物性の脂質含有食品(オリーブ油)
 バナナ(水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維)含有

毎日食べるのは難しいので食事の工夫が必要

(腸内環境を変えるという意味も込めてルーチン化してください)
メニューの提案

朝食:納豆などの発酵食品 or 乳製品 プラス バナナ , コーヒー

昼食:味噌汁を含めた定食 or  オリーブ油を使ったパスタ

夕食:ゴボウや里芋 こんにゃくなどを使った煮物

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便秘の解消法

便秘の解消法について書かせてもらいます

まず 慢性便秘症であるならば 薬で一過性の排便効果は得られますが やはり一過性に応急処置にしかすぎません。

長い年月で慢性便秘症となっていれば 治療をして治っていくには 長い年月がかかるという感じで焦らず改善していってください

腸内環境の整備

排便に関する感度

腸の動き等 色々と障害がでていると思います(私見

食事的な面では 腸内環境を変えるということで

食物繊維を取らなければなりません

同時に ビフィズス菌を取らなければなりません。ヨーグルトなどの乳製品を毎日食べる。

この菌の 栄養素は 食物繊維とオリゴ糖と言われています。野菜を毎日十分量食べる

いくら菌を摂取しても 菌の栄養がなければ 腸内で増殖しません

しかし 毎日食べるという事は 現実的に難しくストレスにもなります。

サプリメントで補ってもらう事も 選択肢としてご検討してください。

他に 発酵食品の摂取も菌を増やしやすい方法です

尚 サプリメントに関しては色々な製品が出ております。

現段階で どれが どのようなフローラに良いかはわかりませんが 気になる方は 検索をしてみてください。

前回の内容にも書きましたが 腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを変えて 善玉菌優位にしていくことが大事です。

腸内には 菌が1000種類 100兆個ほどいると言われています。

善玉にも悪玉にも属さない菌が 何割かは存在します。

また 最近では やせ菌という菌の存在も解明されつつあります。

この菌を 十分保持することで 太らないと言われてます。

海外では 腸内環境を変えるということで 便移植もあるそうです(他人の健常な便を腸内に移す)

いずれにせよ 腸内環境をよくする(腸活)活動が大事ということになりますね

 

便秘でいきみがある方に

便秘で いきみがちな方に ご照会をさせてもらいます

いきみの原因は 色々ありますが 中でも考えられる要因は 硬便と腹筋力不足

また いきむことにより血圧が100mmHgほど上がるとも言われています。

2次的なリスク(脳血管障害など)の防止のためにも いきまず排便したいものですね。

腹筋は やはり今後のためにも常日頃から意識して筋力増加をしてください。

硬便ですが 本来は酸化マグネシウム錠などの服用で便を柔らかくさせる事が

可能ですが 前回もお話を書かせてもらいましたように 用法用量以上の服用は リスクがあります。

そこで 酸化マグネシウム錠で 効果不十分と思われた方や他疾患の影響で酸化マグネシウム錠の服用が困難な方に 今日 ご紹介をさせて頂くオイルデルが よろしいのではないかと思います。

この薬剤の特徴は 平たく言えば 油です。油を取り込み 腸内の内容物(便)が腸管を移動する時に 油が潤滑油となり腸内をスムーズに動くことにより いきみを解消しようという狙いがあります。

最近 医療用の文献で読んだ内容に 腸の表面から ムチンという成分の物質が出ているのではないかという記事がありました。

ムチンは 先ほどの油のように滑らかにさせる作用が期待されています。

この成分は 目や胃などに存在し 目のドライアイや胃を胃酸から守る役割を果たしています。

同様に 腸でも分泌がされていても おかしくはないと思います。

今後の研究で 腸からムチンが分泌されており 滑らかな排便を誘発するファクターになっていることが明らかになれば このオイルデルは すごく理にかない

先を見据えた製品であると思います。

比較的 副作用のリスクも少なく ご安心して服用して頂ける製品ではないでしょうか?

念のため 服用前には 薬についている添付文書を 読んでください

おなかの中をキレイにしたい方に

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  • 薬用炭の細孔に腐敗物質や腸内ガスなどの老廃物を吸着します
  • 4種類の生薬が、老廃物を吸着した薬用炭と便を一緒に排出、お腹の調子を整えます

クレンジルについて書きます

あまり知られていない製品かもわかりませんが 特徴のある薬です。

上記の内容はメーカー様の製品ページから抜粋させてもらいました。

特徴的な成分は 炭を使っている所です。

炭は 冷蔵庫の臭い消しなどにも使われています。

臭いを吸着させれる位の分子量が小さくても炭は吸着作用があります。

炭の目は 見た目と違い 細かい網目構造になっています。

その網に 成分が吸着されます。この作用を利用した本製品は 消化管で腸内細菌等により産生された老廃物を この網の目に引っ掛けるような作用があります。

効能効果は 便秘、整腸(便通を整える)、軟便、胃部・腹部膨満感、食欲不振(食欲減退)、消化不良、胃弱、食べすぎ(過食)、飲みすぎ(過飲)、胸やけ、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐です

炭だけでは 便秘には効果が期待できにくいですが 刺激性下剤の成分が入っているので期待効果はあります。

勿論 通常の排便だけでも 老廃物等の排泄効果はありますが 便秘等からの肌荒れ等で敏感になっておられる方は 1度服用をトライしてもいい製品かと思います。

もし 期待以上の効果がなければ 控えればと思います。

ただ 絶対に服用を控えるべきだと思う方としては 他の薬剤を服用されている方です

特に 病院で ご処方された薬(糖尿病や高血圧薬等)

リスクとしては 炭が この薬剤の成分を吸着してしまう可能性が十分あり得ます。

後は メーカー様の注意書きには 下記の内容があります。

授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳をさけること

この薬も珍しい成分が配合されてますので ご紹介をさせてもらいました。

ご参考までに写真をのさせてもらいます

参考資料 小林製薬 製品ページより

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お腹にガスがたまっている 腹部膨満感がある

お腹の中でガスが溜まっている方へ

この薬を お勧めします

効能効果は 整腸(便通を整える)、腹部膨満感、軟便、便秘と書かれていますが 

この薬剤の特徴は なんといっても ガスの発生を抑制できる作用が期待できることです。

どうしても便秘気味になると 腸内細菌の作用により 腐敗物が増加して ガスが増加してきます。また 臭いもきつくなりがちです。

このような状況の方に お勧めです。

成分に消泡剤のような成分が入っており ガスの泡を消す効果が期待できます。

また 同時に お腹の張り(腹部膨満感)が改善できます

ガスが減る事により 張りが消える事に期待ができます。

整腸作用が期待できるビフィズス菌も入っているので 腸を整えていきます。

酷い便秘ならば まずが 刺激性薬剤の頓用使用や座薬 浣腸などで 排便をする事が 個人的にはベターであるかと思います。

ご参考までに 下記に成分を表示させてもらいます

 

1日量(3錠)中
成分・・・分量・・・作用
ラクトミン(フェカリス菌)・・・24mg・・・小腸で増え、腸内菌を整える
ラクトミン(アシドフィルス菌)・・・54mg・・・小腸で乳酸をつくり有害菌を抑制
ビフィズス菌・・・24mg・・・大腸で乳酸と酢酸をつくり整腸効果を高める
セルラーゼAP3・・・180mg・・・食物繊維を分解し、ガスの発生を抑制
ジメチルポリシロキサン・・・180mg・・・腸内で発生したガスだまりをつぶし、膨満感を緩和

添加物として、ラクチトール、セルロース、無水ケイ酸、クロスCMC-Na、ステアリン酸Mg、CMC-Na、香料を含有する

 

消泡剤(ジメチルポリシロキサン)が胃や腸内に発生したガスだまりをつぶし、おなかのガスだまり(膨満感)を改善します
●3種類の乳酸菌(フェカリス菌アシドフィルス菌ビフィズス菌)が、おなかの調子を整えます
●消化酵素セルラーゼAP3)が食物繊維を分解し、ガスの発生を抑えます
●噛み砕いても口の中で溶かしても服用できるチュアブルタイプなので、水なしで、服用することができます

以上の成分ように ガスだまりをつぶす成分が入っている薬剤は レアな商品だと思います。

注意点は下記の内容です

  • 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
    (1)医師の治療を受けている人
    (2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
  • 2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、製品のパッケージを持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
    関係部位 症状
    皮ふ 発疹・発赤、かゆみ
  • 3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、製品のパッケージを持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること:下痢
  • 4.2週間位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、製品のパッケージを持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること

参考までに写真を貼らせてもらいます

便秘と肌荒れ

便秘と肌荒れについて

便秘を起こすと 肌荒れがおこる?!

便秘により 体内に老廃物が排出されず 蓄積します

これは 腸内細菌や死骸などの有機物(老廃物)が 体内のあちらこちらに行き

その物質の作用で細胞がダメージを受けることにより引き起ります

代表例としては

にきび 吹き出物 肌のかゆみ 肌乾燥 湿疹などです

 

ヒポクラテスは「すべての病は腸から始まる」と言われたように

肌荒れだけでなく 色んな病気につながるのではないかと近年になって言われ始め研究も進んできております。

便秘や下痢で 腸内環境の変化により 腸内細菌のバランスが 壊れてしまう事で

必要な栄養素が体内に上手く吸収されずに 病気を引き起こすのではないかという仮説のもと研究をされている先生方もおられます。

私の経験では 風邪をひいて抗生物質を服用して数日後に口内炎を言われるケースの患者さまに 数回お目にかかりました。

私見ですが 抗生物質の影響で腸内細菌(フローラ)のバランスが壊れてしまい

ビタミンの吸収が上手くできず 口内炎をおこしたのではないかと思います。

また 薬局に チョコラBBなどのビタミン剤を買いに来られるお客様の話を聞いても

目的は 肌荒れ改善か口内炎が多く 便秘をわずらっているケースも多いです

因みに次は 寝不足からの肌荒れでした。(サンプル数が少ないので私見とさせてもらいます)

いずれにせよ 健康的な生活こそが 便秘や肌荒れを防ぐ最大の治療法かもわかりませんね。